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紡ぎ織る日々

暮らしに寄り添う手紡ぎ手織りの作品づくり それを支える日々の暮らしをお伝えできたらうれしいです。

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竹橋ではありません!上野にもあるのです!

仁和寺展に向かう方々で賑わっている東京国立博物館。
多くのお客様が、出口への通路としてお通りになる本館18室には、明治・大正の絵画や彫刻、工芸が展示されています。
そうした近代の美術作品は、竹橋の近代美術館が専門と思っておりましたが…上野にも、あるのです!
2/14から 前田青邨画伯の 素敵な作品が展示されています。
1番感動した作品は、「お水取 」昭和34年 平木浮世絵財団蔵
なんといっても 季節感がぴったり。東博蔵じゃないので、画像をご紹介できないのが残念です。
お水取の始まりから松明の踊るクライマックス、そして無事に終えての夜明けまで 何場面かを絵巻に仕立ててあります。
画伯の作品からは、いつも凛とした空気が感じられますが、この作品は特に!
張り詰めた空気感が高まっていくさまや、明けの空の清々しさなど、素晴らしい!!
そして、都(京名所)八題 大正5年
こちらは東博蔵ですので、撮影可能。

雪の清水寺は、清水の舞台を上から俯瞰するという斬新な構図。
しーんとした冷たい空気が 画面から伝わってくるようです。

三十三間堂も また俯瞰図なのですが、お堂の長さがユーモラスでさえあります。そしてお堂の大きさを強調するために配された拝観の人々。(画面左下に非常口が写り込んでしまって申し訳ありません。)

四条大橋は、画像が切れてしまってごめんなさい。(橋の上の人の流れに目が吸い寄せられてしまって、アングル失敗。)
人力車や大原女、舞妓さん、川の中で漁をしている人?などなど、さり気ない筆使いながら、しっかり分かるように描かれています。手前にもう一本橋があることにも驚きです。
そういえば昨秋 中華にするか洋食にするか 悩んで四条大橋を行きつ戻りつしたなぁ…名作を前に 失礼しました!
なお、ご紹介した作品の展示は3/18までとなります。

| 博物館 | 12:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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秋の庭園開放2017

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約半月前のユリノキ

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そして、黄葉が一段と進んだ昨日のユリノキ


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秋の庭園開放は12月3日まで。
本館1階ラウンジ イスラム風の窓よりのぞむ北側庭園。
少しずつ紅葉が始まっている。

館内でも紅葉狩りが楽しめる!

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酒井抱一筆 四季花鳥図巻 巻下 部分
きれい!!
この作品、ミュージアムグッズにも、よく取り上げられている。
場面ごとに撮影している方の姿をよく見かける人気の作品。

ところで、一昨日の11月18日は二の酉だったそうだ。三の酉が11月30日。
三の酉まである年は、火事が多いとの俗説がある。

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本館8室で12月3日まで展示されている「猩々緋羅紗地鯉模様火消し装束(しょうじょうひらしゃじこいもようひけししょうぞく)(抱き茗荷紋付)」
江戸時代の消防制度では、町火消は町屋地域、武家の火消が武家地域という分担制だった。
この火消用の装束は、女性用。
実際の消火活動は男子の仕事であったものの、江戸屋敷に住む大名家の女子も このような装束をつけて 防火につとめたり、避難したりしたそうだ。
烏帽子形頭巾、羽織、胸当て、石帯、袴。
たいへん華やかな装束である。
火が迫る中、これらを身につけていたら危険極まりない。
女性たちは、火事場で活躍することよりも、火事装束の華やかさを競ったようだ。

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こちらは、同じく12月3日まで展示されている「定家文庫 黒天鵞絨地菊唐扇葡萄模様 」
江戸時代の武家女性が化粧道具や様々な小物を中に入れて持ち歩いた箱型のハンドバッグのようなもの。
ポータブルとはいえ、手軽に持ち運びができるとは言い難い。
捧げ持つお付が必須と思われる。
ちなみに「天鵞絨(てんがじゅう)」とは、ビロードのこと。
ビロード生地が光沢のある白鳥の翼に似ているところから「天鵞絨」の字があてられていたとのこと。
「天鵞」が白鳥を意味し、「絨 じゅう」が毛の厚い織物を意味しているそうだ。


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恥ずかしながら…

学生の頃は、抹香臭い仏像を嫌って 西洋美術史を選択した。
運慶の名前は知っていても、その凄さは 恥ずかしながら 全く分かっていなかった。
先週から始まった「運慶展」
願成就院蔵 毘沙門天立像に こんな凄いアーチストだった運慶に大きな衝撃を受けた。

興福寺北円堂の無著菩薩立像、世親菩薩立像には、昨年の特別拝観でもお会いしたが 今回のような感動はなかった。
何処が違うのだろう。何と言っても、彫り跡から息遣いを感じられそうなほどの距離感。そして、ドラマチックな効果を生む照明。信仰心の乏しい私にとっては、お堂など 宗教の括りが無いことも大きい。

無著菩薩立像のお姿に ミケランジェロのピエタに通ずる深い哀しみと慈悲を見出したのは、博物館の空間だからかもしれない。
今回は、間近で拝見できるため 彩色も よくわかる。無著菩薩立像の袈裟にある針目の彩色は、糞掃衣を表していると思われる。
彫刻は仏師、彩色は絵仏師が担当するとのことなので、仏師 運慶とは 外れるかもしれないが…運慶プロデュースとしたら、然もありなんのリアルさである。
興福寺中金堂再建記念特別展の今回は、「史上最大の運慶展」と銘打っているだけに、連日 沢山の方々で賑わっている。
この機会に居合わせたこと、恥ずかしながらではあるが アーチスト運慶の凄さに気づいたこと、そして何度も拝観できる幸せ…感謝しつつ、堪能したい。

| 博物館 | 01:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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逞しい脚


ヒンドウー教の女神 サラスヴァティー
女神の乗物は、白鳥か孔雀だそうな。
そそっかしい私は、この絵の逞しい脚をみて、アヒル?ガチョウ?と思ってしまった。
白鳥の優雅に浮かぶ姿は、逞しい脚で水を掻いているからこそ。陸に上がった白鳥の意地悪な視線に怯えた過去を思い出せば、逞しい脚にも十分納得なのだが…家鴨と見間違えた第一印象は、なかなか拭えない。
サラスヴァティーは、芸術・学問を司る神といわれるが、そもそもは水と豊穣の女神でもある。水に関係するがゆえに、流れるもの全て、つまり言葉、知識、音楽などの女神となったそうだ。
インド神話では、サラスヴァティーは、ヒンドウー教の創造の神 ブラフマーが自らの身体から造りだした、いわば娘のような存在。しかし、ブラフマーは、サラスヴァティーのあまりの美しさのために、妻に娶ろうとした。(まったくオトコっていうのは、困ったものだ!)
嫌がって逃れようとするサラスヴァティーを常に見ようとしたブラフマーは、自らの前後左右の四方に顔を、さらにその上に5つめの顔まで作ってしまう。(そこまでする~?)
もう逃れることは出来ないと観念したサラスヴァティーは、とうとうブラフマーの妻となる。ブラフマーとサラスヴァティーの間に誕生したのが、人類の始祖マヌとも言われる。(こうした神話の世界観には、いつもギョギョーッとさせられる。)
サラスヴァティーは、日本には、仏教伝来時に中国から伝わり、弁財天として独自の進化(と言って良いのだろうか?)を遂げる。
なお、この逞しい脚を持つ白鳥に乗ったサラスヴァティーのお姿は、19世紀初頭 インド・ビカネール派によって描かれた水彩画に見ることが出来る。
作品は、トーハク本館特別1・2室で7/17まで展示されている平成28年度新収品展でご覧ください。

| 博物館 | 23:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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通路じゃありません

トーハクこと東京国立博物館の本館には、たくさんの展示室がある。
その中、本館18室は、近代の美術、つまり明治以降の美術品が展示されている部屋。
ここは、私にとっては、特別展が開催される平成館から本館エントランスへの通路としての認識だった。
実は、申し訳ないことに、今もって熱心に見ることは少ない。
しかし、時折 うっとり眺める展示もある。
今回の川瀬巴水の作品「東京十二題」の木版画シリーズもその一つ。


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五月雨降る山王
雨が嫌いだった愛犬LINNEAを思い出す。


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戸山の原
高校時代、運動場から脱走して冒険した戸山が原は、こんなに寂し気は風情ではなかったけれど...


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夜の新川
川岸にひたひたと寄せる静かな波の音が聞こえてくるような気がする。
暗闇があってこその明かりの美しさ。


雪の図も大好きだが、季節外れなので、そちらはいずれまた。
なお、川瀬巴水の展示は7月9日まで。

本館エントランスのちょうど真後ろにあたる本館15室は歴史の記録の部屋。
以前は、ほぼ素通りだった展示室。
今は、結構興味深く拝見することが多い。
前回は、様々なミニチュアが展示されていた。
和菓子や装束のミニチュア、中には緊縛のミニチュアまで...ご安心ください。博物館での展示可能なものです。
可愛いものも多く、是非ご紹介したかったのに時間切れだった。

今回は、かわいいものは少ないのだが...
これはお気に入り
シーボルト寄贈 G.L.L.ビュフォン(1707-88)による「四足動物の自然誌」のヒッポ(ヒッポポタムス)


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| 博物館 | 20:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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