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紡ぎ織る日々

暮らしに寄り添う手紡ぎ手織りの作品づくり それを支える日々の暮らしをお伝えできたらうれしいです。

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ざぐり

「ざぐり」ってご存知でしょうか?

広辞苑によると「ざぐり 座繰・坐繰 糸枠に糸を巻く器具の一種。手で把手を回すと、歯車仕掛けで糸枠が回って糸を巻きつける。」とあります。
(影響されやすい人なので…「船を編む」を読んで以来 広辞苑がドーンと机の上にのっている日常。)
さすが広辞苑。 簡潔にして分かりやすい!…と思うのは この道具にお世話になっているから。
ふつうは 「それは 何?」ですよね。

そこで 我が家の「ざぐり」達に登場してもらいましょう。

    2012_0723デジカメデータ0003

左の木製の坐繰りは 数年前にN様よりお譲りいただいたもの。
N様 大切に使わせていただいております!

この座繰りは芯棒以外すべて木でできており かなりの存在感!
木製の歯車が重厚な雰囲気を醸し出しています。

手前にある把手を回すと歯車がいくつかかみ合って 回転を奥の糸枠がセットされた芯棒に伝えます。
その芯棒が回ることで糸が糸枠に巻き付く仕組みです。
奥の糸枠に糸が巻き付いているのが ご覧いただけるでしょうか。



そんな存在感たっぷりの座繰りに比べて 右の座繰りは 何とも無粋…
こちらは歯車ではなくゴムのベルトで把手の回転を芯棒に伝えるタイプ。
芯棒を受ける造作が ちょっとだけエッフェル塔に似ている気がして…愛称エッフェル君。
重厚感はないエッフェル君ですが…半分工業製品のような無骨なところが 結構気に入っています。
なんといっても長年ほこりまみれの状態でガラガラと回っているのにへこたれない健気なヤツなのですから。



さて、前回干しているところをご覧いただいたリネンの糸

     2012_0723デジカメデータ0004

綛(かせ)と呼ばれる状態になっています。
この綛は 糸を煮洗いする精練や染色 糊付けといった工程に適しています。
ところが綛のままでは これから布に織りあげていく工程には不向き。
そこで こんな道具を使って 綛から巻きへと糸の状態を変えていきます。

          2012_0723デジカメデータ0005

綛をかけるから「綛かけ」 愛称「ふわり」ちゃん。
今回調べてみましたら 綛かけの別名は 符割り(ふわり) 五光 浮車 とんぼ まいまい など。
綛を ふんわり と掛けるから「ふわり」と勝手に解釈して呼んでいましたが「符割り」だったとは知りませんでした。

少々見難いのですが 芯棒の左に小さな黒い物がついているのがお分かりでしょうか?
綛が一回転するとカウントする回転計がついているのです。
小さいですが とっても働き者!



     2012_0723デジカメデータ0001

「ふわり」にかけた綛状の糸を 冒頭にご覧いただいた座繰りを使って糸枠に巻き取っていきます。
「ふわり」につけた回転計の働きで 同じ長さの糸を幾つかの糸枠に巻き取るなんてことも可能。
これは 次の工程「整経」にとても役立つのですが…そのお話は また次回に。













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