FC2ブログ

紡ぎ織る日々

暮らしに寄り添う手紡ぎ手織りの作品づくり それを支える日々の暮らしをお伝えできたらうれしいです。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

貴婦人と一角獣 

     IMG_0871縮小


国立新美術館で開催中の「貴婦人と一角獣」展へ。

フランス国立クリュニー中世美術館の至宝「貴婦人と一角獣」のタピスリーが 日本で拝見できるなんて!!
その上、運よく休館日を利用した内覧会に参加できて ゆったりと幸せな時間を過ごせました。

西暦1500年頃の制作とされるタピスリーは「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」「我が唯一の望み」の6枚からなる連作。いずれも貴婦人と一角獣が織り出されています。

全長22メートルにもなる この六連作のタピスリーが 巨大な円形のスペースにゆったりと配置されていて 部屋の中央に佇むと 「貴婦人と一角獣」の全容を拝見することができます。
確か パリのクリュニー中世美術館でも 円形の部屋の壁にぐるりと展示されていましたが 今回よりはずっと小さなスペースだったように記憶しています。
今回は 巨大な円形スペースを確保できる国立新美術館ならではの展示だと思います。

私が パリのクリュニー美術館で この作品を拝見したのは十年以上前のこと。
美術館の至宝とうたわれているにしては 作品がかなり傷んでおり やけに埃っぽかったことを覚えています。

ところが 久々に対面したタピスリーは 埃っぽさがなくなり べっぴんさんになっていました!
パンフレットに「2012年、修復のためになされた処置は タピスリーに埃がたまり、展示施設も老朽化したため必要不可欠なものだった。修復専門家チームにより汚れが除去され…」とあります。
「くすみ」はお肌だけでなく タピスリーにも大敵だったのですね。
フランス国外への貸し出しは過去一度のみという至宝が 今回 はるばる極東まで運ばれてきたのは「展示施設老朽化…」だから 展示スペース改修中ということなのでしょうか。

パリのクリュニー美術館は 古い建物を利用したとても素敵な美術館で 中世好きな私はかなり大好き。
中世の修道院で使っていたお料理道具とか 変わったものもわんさか!
しかし 美術館目白押しのパリでは 旅されてもいらっしゃらない方が多いかもしれません。
そんな方は 今回の展覧会が チャンス! ぜひ ご覧ください!

今回の展示で 日本開催ならではの工夫と感じたのが「高精細デジタル映像を大画面シアターで!」という企画。
肉眼で見ることのできない細部 あるいは高い位置にある図柄などが 240億画素にもおよぶ膨大なデジタルデータを活用した映像で 拝見できます。
展示されているタピスリーを前にすると その図柄の魅力に引き寄せられ つい織物であることを忘れてしまいそう…
しかし このデジタルデータで細部を拡大すると 「人が織りあげた織物」としての魅力に 改めて気づかされます。
その技術 制作にかかる膨大な時間 それを支える富 権力…うわぁ~ 妄想にクラクラしてしまいます。

貴婦人と一角獣の周りを埋め尽くす 動物たちや ミル・フルール(千花文様)の可憐さも 画像によって再認識!

動物や草花の画像まで細かく載っていましたので 重~い展覧会図録も購入してしまいました。 


          IMG_0877縮小


自宅の本棚には こんな本も…
「真珠の耳飾りの少女」を書いた トレイシー・シュヴァリエの著作「貴婦人と一角獣」
ずいぶん前に一度読んだきりですので 内容はうろ覚え。
せっかくの機会なので タピスリーの印象が薄まらないうちに再読してみようと思います。


             IMG_0881.jpg

| 未分類 | 17:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://tumugioru.blog69.fc2.com/tb.php/197-75fd7862

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT