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紡ぎ織る日々

暮らしに寄り添う手紡ぎ手織りの作品づくり それを支える日々の暮らしをお伝えできたらうれしいです。

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蹴鞠披露@日比谷公園

紅葉が美しい日比谷公園にて蹴鞠披露を拝見しました。

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まずは 主に京都で活動していらっしゃる蹴鞠保存会の方による講演を拝聴。
蹴鞠の歴史やお作法などについてレクチャーをうけました。
印象深かったのは「和を以て貴しとなす」の精神で お互いを思いやりながら鞠を蹴るのが蹴鞠のあり方という内容です。
勝敗のない蹴鞠は 鞠を蹴り続けることが面白みと思われますが 鞠を落とさずに蹴り続けるためには 次に受け取る者が蹴りやすい鞠を蹴ることが大切というわけです。
相手を気遣う「おもてなしの心」は 蹴鞠にも!!
海外への日本アピールにも効果あるのでは?なんて妄想してしまいました。

講演会終了後 いよいよ蹴鞠の実演を拝見するため 日比谷公会堂前のにれのき広場に移動。
蹴鞠に使われる鞠は革製で湿気を嫌うため 雨天の場合は屋外での蹴鞠は厳禁だそうです。
この日は晴天に恵まれ 大空のもとでの蹴鞠を拝見できて何よりでした。

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湿気厳禁の鞠
2枚の鹿革を毛の方を内側にして閉じ 表面に鉛白を塗って卵白で固定しているそうです。
直径20cm前後 重さは120g程度。
さわらせていただいたのですが 大きさの割にとても軽い!       
フワフワとしていて紙風船のような感触。
勝敗がなく ただひたすらに蹴り続けることを楽しむ蹴鞠の平安さを象徴するかのようです。


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まずは その鞠が鞠庭(まりにわ=蹴鞠を行う場所)に登場。
枝鞠(えだまり)と呼ばれる季節の枝(この日は紅葉した楓)に紙縒りで結びつけられた鞠が ご覧いただけますでしょうか。

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解役(ときやく)と呼ばれる一座の長老が枝から鞠を解く解鞠(ときまり)を行います。

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作法にのっとり 上位の鞠足(蹴鞠をする人)から順番に8人が鞠庭に入り 所定の位置についた後 鞠の試し蹴りをする「小鞠(こまり)」を行います。
鞠は手作りで各々個性があるため ここで鞠の癖を掴むそうです。
鞠足全員が小鞠を終えると 軒(のき=最上位の鞠足)が鞠を蹴りあげて蹴鞠がスタート!

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鞠庭は一辺が約12.6mの四角形。
本来の鞠庭では 式(四季)木(しきぼく)と称する木が 約6.9m四方に植えられているそうですが この日は切立(きりたて)と称する 代用の竹が置かれていました。
その中を アリ ヤア オウ の声をかけながら 装束を着けて「うるわしく」鞠を蹴るのは とても大変そう!
実演をされた蹴鞠保存会の方々は かなりの研鑽を積んでいらっしゃると拝察いたしました。

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鞠装束ですが 男性は頭に烏帽子をかぶります。

上着は鞠水干(まりすいかん)と呼ばれる装束を着装。
紗(しゃ)や絽(ろ)に 文様や刺繍を施した鞠水干。
紗や絽といった透ける織物は 本来夏の素材ですが 蹴鞠の装束としては四季を通して用いるとのこと。

下は鞠袴と呼ばれる袴を着装。動きやすいように膝の下で裾を紐結びする括袴(くくりはかま)です。
驚いたのはその素材。
なんと葛の繊維を使った葛布だそうです。
そんな希少な布が こんなところで使われているなんて!
ちなみに 上の画像で女性が着装している鞠袴は白地で下部ほど色を濃く染めた下濃(すそご)と称する入門者用のものだそうです。
グラデーションが美しく素敵!

鞠水干も鞠袴も 従来は蹴鞠の腕前によって細かく色や素材が定められていたようですが…現在では それぞれが希少で高価なものですので 従来通りの階級別色目表通りにはいかないようです。

とはいえ、色鮮やかな装束に白い鞠はうつくしい取り合わせ。
雅な世界をたっぷり味わうことができました。




          

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