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紡ぎ織る日々

暮らしに寄り添う手紡ぎ手織りの作品づくり それを支える日々の暮らしをお伝えできたらうれしいです。

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絹糸の精練

久しぶりに絹糸の精練をしました。

蚕の繭から引き出した繭糸はとても極細。
それを何本か引き揃えて糸の状態にした絹糸を生糸(きいと)といいます。


     20140816-1.jpg


引き揃える本数や撚りの回数などで 様々な糸がありますが 今回はわりと太めで均一な撚りがかかっている糸をお願いしました。


     20140806-2.jpg


拡大すると このような感じ。
糊つけをした麻糸のようにパリッとしています。
それなりに光沢はありますが、絹の持つしなやかさや本来の光りを引き出すためには、薬品などで セリシンという膠質(にかわしつ)成分を取り除く精練(せいれん)と呼ぶ工程が必要です。
糸屋さんによっては、精練をお願いできるところもあるのですが…
今回の糸屋さんには、あっさりご自分でしてくださいといわれてしまいました。
う〜〜 この暑さの中 またしても火の番です。


     20140816-3.jpg


ぐつぐつ ぐつぐつ…
膠質は蛋白質ですから 加熱するとお湯の中に溶け出して 特有の臭いが…
富岡製糸場の見学をした際 製糸工程を行う建物は 採光と臭気抜きのために とても天井が高かったことを思い出しました。
工女達も この臭いには 閉口したことでしょう。

熱と薬品成分により膠質が溶け出してくると お湯はぬるぬるとしてきます。
その中で絹糸を触り 絹特有な」「きしきし」とした感触になったら ぐつぐつ終了。
今度は 何度も何度もすすぎ ぬるぬるを洗い落とす作業。
この季節 水を使うこの工程は 火の番よりは快適。
とはいえ かなりの量。
運動不足で 体力下降している私は もうへろへろです。
よくすすげたら ぐつぐつ作業でアルカリに傾いた糸を 薄い酸性の液でリンス!
この辺りは シャンプーと同じですね。


     20140816-4.jpg


ここまでの作業を終えたら夕方になってしまいましたので まずは室内干し。
こんな時に 大きな機は便利!
物干しに変身です。
今回は 約1キログラムの生糸が24綛に分かれていました。
精練によって乱れた糸を 一綛ごとに よくさばいて調え 干します。
この調える作業をいい加減にすると 後々の工程に響くので もうひと頑張り!


     20140816-5.jpg


乾燥すると 絹糸特有のしなやかさと光沢が…
次は染色。
またしても 火の番です。

ずっと絹糸をお願いしていた方が引退なさったため 今回は初めての糸屋さんにお願いしました。
新しい糸屋さん まして私のほうが久しぶりの注文でしたので わからないことだらけ…
糸の撚りかたとか太さとか 微妙な注文をしなくてはならないのですが 見本はなく 電話口での説明のみ。
それでもご親切に いろいろご説明いただき助かりました。
ところが 「ではお願いします」と申し上げ 住所と名前を告げようとしましたら 「それはSMSで…」とあっさり電話を切られてしまいました。
へ~~私にとって絹糸の注文は これまでかなりアナログなイメージだったのですが いきなりSMSなんだ~隔世の感あり!と妙に感心。
感心したのもつかの間、SMSで注文と住所を打ち込んで送信するも 何度試みても「配信されません!」の表示が… 
このところ 通信手段はもっぱらメールとLINE。
SMSに字数制限があることを すっかり失念していました。
スマホで「SMS」をググって調べ ようやく2通に分けて送信できたときの安堵感。
そして 自分の記憶力減退に唖然!
まぁ それでも絹糸が無事に届き 精練もできたので よしとしましょう!
(この楽天的性分が 記憶力減退に一役買っている気が…)

| 織物 | 15:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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