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紡ぎ織る日々

暮らしに寄り添う手紡ぎ手織りの作品づくり それを支える日々の暮らしをお伝えできたらうれしいです。

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ちゃんとわかっていますよ~!

すっかり凌ぎ易くなりました。
花壇では 猛暑にあえいで元気がなかったランタナが このところの涼しさに息を吹き返したようです。
私たちの出番ですよ~と ちゃんとわかっているんですね。

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私も 猛暑に加えて岩波ホール大混雑との情報に見そびれていた映画「大いなる沈黙へ」を ようやく拝見することができました。

フランスアルプス山脈に建つグランド・シャルトル―ズ修道院で日々を送る修道士たちを撮ったドキュメンタリー作品。
ドイツ人監督 フィリップ・グレーニングは 非公開だった修道院の撮影許可を1984年に申し込みます。
ところがその時には「まだ早い」といわれ なんと16年後に「用意が整った」との返答を得ます。
ただし 礼拝の聖歌以外にはBGMを使わない ナレーションはつけない 照明も使わない カメラマンは一人との条件つき。
そこで監督自身がカメラを携え6ヵ月間を修道士たちと過ごしながら撮影録音、編集して公開したのがこの作品。

キーワード「中世」 「修道院」 …そんなミーハー感覚で観たいなぁと思った私。
そんなわけで、修道士たちの日々の営みは とても興味深く拝見したのですが そのほかにも発見がいろいろありました。

先ずは粒子の粗い(という表現が正しいかどうか不安ですが)画像のうつくしさ!
テレビもカメラも画素数で競う現代に逆行しているかのような 粗い画面が作品には何度となく挿入されます。
初めのうちは粗い画面に違和感 クリアでシャープな通常の画面に切り替わるとホッとする感覚がありました。
ところが 不思議なことに粗い画面の挿入が度重なるごとに その画面のうつくしさの魅力が増していき クリアでシャープな画面に切り替わると 一瞬つまらないなぁと感じるような逆転現象が…

音楽なし ナレーションなし…
登場する修道士たちは毎日を祈りに捧げ 沈黙の中で神と対話。
しかし画面は静まり返っているわけではありません。
音楽がないからこそ際立つ 足音をはじめ修道士たちの所作の音 暮らしを営む音 鐘の音 風のそよぎ 小川のせせらぎ。
世界は 命を紡ぐ こんなにも豊饒な音でみたされていることに驚かされます。

厳しい戒律のもと テレビやラジオもなく世間とは隔絶した世界で過ごす修道院での毎日。
石造りの聖堂 回廊 衣服…修道士たちの暮らしはまさしく中世そのもの。
しかし、時折挟まれる上空を横切るジェット機の映像、「明日のフライトで 韓国へ行きます」などという会話、 修道衣の下のチェックのシャツなどから 修道士たちが今に生きる人々であることが伝わってきます。 
本質を掴んでいる彼らだからこそ 本質にかかわらないことは 中世から現代へと 軽々と飛び越えてしまえるのでしょう。

通常の映画のようにストーリーを追う必要がありませんから 画像に見入り あれこれと考え そこから寄り道に逸れ と新鮮な鑑賞体験でした。


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