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紡ぎ織る日々

暮らしに寄り添う手紡ぎ手織りの作品づくり それを支える日々の暮らしをお伝えできたらうれしいです。

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正倉院宝物@上野

     20170419h.jpg

正倉院宝物は奈良博の正倉院展でしか拝見できないとお思いの方々
5/7までトーハクの法隆寺宝物館でご覧になれます!
しかも、並ばずに! 

明治時代の初め、正倉院宝物の保存と研究のために、正倉院所蔵の染織品の何点かが、いくつかの博物館に頒布されたらしい。
(正倉院宝物を頒布するなど、現代では到底考えられない行為だと思う。しかし、それを実行してしまう明治新政府の意気込みも感じられる。)
東博には、ガラス挟みの状態で165面、裂の点数で266点。
大正時代から昭和時代の初めにかけては、それらの染織品の模写や織物の模織も行われたそうだ。
今回は、その頒布された染織品のうちの数点が展示されている。
トップバッターの画像は正倉院を代表する緯錦の傑作。
きわめて高度な技法によって華麗な唐花文が表現されている。
他に類例がないため、中国唐時代の官営工房で製作されたと考えられている。


     20170419g.jpg

唐花文の緯錦。
中国の唐時代に流行した唐花文は、真上から見た蓮や牡丹の花を中心に置き、その周りに横や斜めから見た花をあしらった文様。ギリシャで生まれ、中央アジアを経由して中国に入った唐草文と融合し、より華麗な唐花文へと発展したそうだ。
唐花文は、日本に伝わり奈良時代に盛んに作られたようだ。

     20170419j.jpg
  

     20170419i.jpg

天蓋という傘の周囲を飾った垂飾(すいしょく)や、幡足の下につける垂端飾(すいたんかざり)などにも唐花文の錦が使われていた。

     
     20170419b.jpg


もちろん、法隆寺献納宝物の染織品も展示される。
こちらは六弁の花文と鳥が配された経錦。


     20170419c.jpg

亀甲繋ぎの中に花文を収めた経錦。
法隆寺の染織品には経錦が多いことが特徴の一つ。

     
     20170419a.jpg

二種類の草花文の間にふっくらとした鳥と、小さな蝶をデザインした緯錦。
身近に咲いている草花をデザインしたような印象を受ける。
唐の影響を受けて大流行した唐花文とは、少し趣が異なり、和風の優しさが感じられる意匠。
この裂の可憐さに、強く心惹かれる。
今回の展示の中での、私のイチオシ!!

| 織物 | 02:12 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2017/04/21 19:18 | |

Re: ありがとうございました!

こちらこそ、お運びいただきありがとうございました!
それにしても、あのシチュエーションでお目にかかれるなんて...
お声掛けいただかなければ、気が付きませんでした。
もっとお話しできればよかったのに、ごめんなさいね。
相変わらずの可愛い笑顔にお会いできて 嬉しかったです!!

| ふじおおじ まりこ    | 2017/04/30 02:09 | URL |















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