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紡ぎ織る日々

暮らしに寄り添う手紡ぎ手織りの作品づくり それを支える日々の暮らしをお伝えできたらうれしいです。

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ぶ~んぶん手紡ぎ

このところ ずっと糸紡ぎをしています。

ホームスパンを始めたころは、のんびりカタカタと紡ぎ車を回して糸を作るのがとても楽しかった~!
いまも羊の毛から糸を紡ぐのは大好きな作業ですが、その先に出来上がるはずの布を思い浮かべると つい急ぎ足になってしまい マイ紡ぎ車はぶ~んぶん暴走しています。

「羊の毛を紡いで織っています」と申し上げると ほとんどの方は 「ずいぶん変わったことしているのね~」とか「毛を編むんですか?」とかおっしゃいます。 そこで ちょっとだけ 私の手紡ぎを ご紹介したいと思います。

ゴットランド
これは 原毛です。
原毛は 羊の毛を刈り取ったもの。
観光施設などで時々羊の毛刈りショーなど催しているのでニュース映像などでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自分で羊を育てて毛刈りをして糸を紡ぐなんていいなぁと思いますが…スペースの問題で叶うはずもなく…。(実は羊さんにはたくさんお世話になっているのに、あの目が苦手!ですから万が一スペースの問題が解決しても マイ羊はあり得ない!)
私は原毛を扱っているお店で購入しています。
お店では 羊の毛だけでなく 山羊 ヤク アルパカ 絹 綿など 紡ぐ素材をいろいろ扱っています。

画像の原毛はスェーデンのゴットランドという羊の毛。
グレー系の色や艶が美しい羊です。
ところが購入当初は 動物園の臭いがむんむん。毛には雨露をガードするための油脂分もたっぷり。また草や泥、時には糞まで紛れ込んでいます。刈り取る直前までは羊さんの一張羅だったのですから いわば生活感ありありなのです!
これを やさしく洗って乾かしてからほぐすと ふわふわになります。

こうした色のある原毛は 羊の色を生かして ほとんど染色はしませんが、白い原毛(お店で扱う量は、こちらが圧倒的に多い)は染色することが多いです。
染色は その時に応じて化学染料 天然染料で。染色については また改めてご紹介したいと思います。

次に、原毛を紡ぎ易くするために 繊維の向きを揃えるカーディングという作業をします。
くの字に曲がった針がたくさんついているカード機を使います。

ハンドカーダー
これはハンドカードという道具です。一対のハンドカードを使って、あらかじめほぐした原毛を針にひっかけて毛をすく作業を繰り返すことで繊維の向きを同じ方向に揃えます。

繊維の方向を揃える以外にも、カーディングによって染色した原毛を何色か混ぜて 絵具のように別の色を作り出すことができます。
また原毛の色を生かしたり単色の場合にも 作品の用途に合うように何種類かの羊の毛を混ぜることもできます。

実は、羊の毛にもいろいろな個性があるのです。
色もさまざまですが、毛の性質も しっとりおしとやか 元気いっぱいで突っ張り やさしいけれど頼りない などなど様々。 
一種類の原毛で個性を生かしたり、何種類かの良いところを生かすために混ぜたり…いろいろです。
羊の目は苦手ですが、いろいろな種類の羊の名前や個性を知るのは楽しい!
人といっしょでいろいろな個性があるから面白いのね~と思います。 

ハンドカードで色を混ぜたり 原毛の性質のいいとこどりをしたりするのは わくわくする作業!

しかし大量の原毛をハンドカードでカーディングするのはかなりの重労働です。
そこで私は ハンドカードは主にサンプリングに使い カーディングの方針が決まったら もう少し効率よくカーディングできる小型のドラムカーダーという道具を使っています。

紡毛機オリジナル
カーディングして繊維の方向が揃った原毛は やっと紡毛機にかけて糸にすることができます。
ぶ~んぶん!

原毛から糸へ
紡毛機ボビン

紡ぎ車を回し、カーディングして繊維の方向が揃った原毛に撚りをかけるのですが、作るもののイメージや用途によって糸の太さや撚りを考えながら作業を進めます。
紡毛機のボビンに紡いだ糸がある程度たまったら 長さと重さを計測して 思ったような糸ができているかを確かめます。

紡いだ糸
画像は紡いで計測が済んだものを枠にあげた糸です。
これは太さも撚りも中くらいでしょうか。
たとえば敷物などにするにはもっと太い糸に紡ぎますし 反対に服地用にはもっと撚りも強く細い糸に紡ぎます。

機械の紡績糸とは違う糸の表情が出るのが手紡ぎの良さだと思います。
しかし 糸にあまり太い細いがあると このあとに続く機織り作業に支障がでてしまいます。
表情があって、しかも機織りがしやすい糸を目指し ぶ~んぶんの作業が続きます。

| 織物 | 23:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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